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HOME > 特集 介護保険制度改正について > 栄養ケアマネジメントについて> 1.栄養ケアマネジメントの見直しまでの背景

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特集
栄養ケアマネジメントについて

 前回、「施設の居住費用・食費の自己負担化」について特集いたしましたが、平成17年10月からの適用開始に向けて、具体的な介護報酬の見直しが行われました。そこで、食費の自己負担化に関する改正の中で栄養ケアマネジメントの取組みを積極的に実践するため、この度「栄養マネジメント加算(仮称)」が新設されました。今回はさらに内容を掘り下げ 「栄養マネジメント加算(仮称)」が新設された背景や具体的な内容について今回特集したいと思います。

※以下厚生労働省 「社会保障審議会介護給付費分会(第26回) 議事次第」  平成17年7月14日出典分より引用。

@栄養ケアマネジメントの見直しまでの背景

1管理栄養士の業務範囲が給食管理業務で多く占められているため、積極的に栄養ケアマネジメントを実施できる環境にない
2栄養ケアマネジメントを検討するための栄養ケアチェック自体をやっていない介護保険施設が多い

 上記2点が今回の栄養ケアマネジメント見直しの理由です。
  以下に現在の介護保険施設における栄養管理の状況、栄養ケアチェック測定実施状況をまとめました。 

1介護保険施設における従来の栄養管理の状況

 介護保険施設では、これまで管理栄養士の業務の半分以上が給食管理業務で占めており、今回の栄養ケア業務について積極的に実施できる状況ではなかったようです。よって、一律の基準を適用した食事がそのまま提供される場合が多く、低栄養状態にある傾向が多く指摘されています。入所者ごとの栄養ケアに取り組む栄養ケアマネジメントを実施する必要性が高まってきております。

1-1血清アルブミン値調査
【血清アルブミン値3.5g/dl以下の要介護度別該当要介護者比率】 (%)

施設区分
要介護
平均
療養型病床群 A 病院 63.5 59.4 63.0 77.3 77.8 73.4
B 病院 16.7 38.1 12.5 37.0 33.3 33.3
C 病院 27.6 28.2 31.1 16.4 53.3 31.3
介護老人保健施設 D 老健施設 0.0 11.7 7.6 30.0 22.0 18.8
E 老健施設 12.0 20.5 24.3 30.8 30.8 23.7
介護老人福祉施設 F 特養施設 8.5 7.7 12.2 37.5 44.4 20.1
G 特養施設 0 0 0 27.3 17.5 18.

要介護状態にある人で血清アルブミン値が3.5より低下すると、要介護度が進む可能性が高くなります。


(1)2年後の死亡率が約2倍
(2)鬱状態になりやすくなります
(3)日常生活の活動力が低下するため病気が治りにくい
(4)「寝たきり」の原因になる
@認知症の進行A転倒B失禁しやすい状況になります。


血清アルブミン値とは… 「血清アルブミン値」とは体の栄養状態を表す指標であり、健康成人は4.0以上あります。つまり、高要介護度になるほどリスクも高くなります!

@-2 BMI調査
【BMI18.5未満の要介護度別該当要介護者比率】 (%)
18.5以下になると【やせ】の分類に入り、低栄養状態にあるといえます。

要介護状態にある人で肥満度が「やせ」の場合は体力がなく、病気になりやすくなる可能性があります。 BMI指数
肥満度
指数
18.5未満
18.5〜25
25〜30
30以上


施設区分
要介護
平均
これだけ多くの要介護者がやせの部類に入ってしまうのね。
療養型
病床群
A 病院 42.4 37.8 43.3 41.4 44.4 42.5
B 病院 33.3 61.3 61.3 59.1 76.7 58.3
C 病院 33.3 25.4 27.1 43.4 42.6 34.4
介護老人
保健施設
D 老健施設 14.0 23.5 38.5 33.3 33.3 30.5
E 老健施設 21.7 14.6 23.5 29.2 50.0 27.6
介護老人
福祉施設
F 特養施設 15.7 13.8 18.2 19.4 30.0 19.4
G 特養施設 0 0 0 41.2 80.5 66.7
H 特養施設 0 40.0 17.2 36.7 54.1   39.2
I 特養施設 0 0 0 20.7 38.5 27.3


BMI測定方法これは 体重(kg)/身長(m) で求められます。BMI (ボディ・マス・インデックス)とは肥満度の判定方法の一つです。

※日本療養病床協会栄養・食事サービス研究会、神奈川県介護老人保健施設協会栄養部会、神奈川県高齢者福祉協議会管理栄養士研修会の調査結果より

■介護療養型医療施設における調査(1998年)

項目
測定していない症例の割合
43%
13%
54%
49%

※厚生省長寿科学総合研究事業 褥瘡治療・看護・介護・介護機器の総合評価ならびに褥瘡予防に関する研究 1998より



 @の血清アルブミン値が低下しているため、体力や免疫力が欠けている上にAのBMI基準値が【やせ】に該当する低栄養状態であり、要介護者の栄養状態は良いとはいえない状態が報告されております。
しかし現状は栄養ケア業務に必要な入所者ごとの栄養ケアチェックが行われていない場合が多くなっております。
 こうした現状を改善しようと試みが栄養ケアマネジメントの見直しです。

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